システム開発とは? | ニューウェーブ ソリューション
システム開発の工程(流れ)や手法、費用を知りたい担当者もいるのではないでしょうか。今回は、業務を効率化を実現する「システム開発」のプロセスや開発事例、外注する場合に知っておきたいメリット・デメリットや選び方をご紹介します。
1. システム開発とは
システム開発とは、家電製品や通信機器などの電子機器を制御するための、さまざまなシステム開発を構築したり、各種企業の業務の仕組みをシステム化することです。
どの企業にも、「新しい事業に参画したい」「既存の業務を効率化してコストを削減したい」といった、ビジネス上の目標や課題があります。そうした課題を解決する「仕組み」を、コンピューターシステムを使って実現すること、それが「システム開発」です。
ウェブサイトやプログラムは、ビジネス上の課題を解決する「道具」にすぎません。ビジネスの課題を的確に抽出し、最適な「道具」を最小限のコストで作ること、それが「システム開発」です。
システム開発を担当する職種には、上流と呼ばれる概要設計・要件定義・基本設計を担当する「システムエンジニア」とそれ以降の詳細設計・プログラミング・テスト・導入支援などを担当する「プログラマー」の2種類があります。
2. システム開発の手法を5つ紹介
コストおよび開発期間の制約や、システムの規模によって開発手法も異なります。さらには、開発を依頼する側の習熟度や経験などによっても、最適な開発手法は違ってきます。
そのため、依頼する側でもシステムの開発手法にはどんなものがあるのか、一通りは理解しておく必要があります。ここで主なシステム開発の手法をご紹介します。ご自身のシステム開発にはどの開発手法をとればよいのか、これを参考にしてください。以下では、それぞれの開発手法について、簡単にご説明します。
手法1:ウォーターフォール
「ウォーターフォール」(waterfall、滝)は、上流の「要件定義」工程から下流の「テスト」工程まで、滝の上から水が落ちていくかのごとく、順序に従って工程を進めていく開発手法です。
以前から採用されていた開発手法で、各工程で進捗管理をしっかり行いながら進んでいくため、スケジュール管理やコスト管理がやりやすく、比較的大規模なシステムでも効率的に開発を進められます。
反面、開発途中での仕様変更には弱いというデメリットがあります。
システムの仕様を上流工程で決定してしまうため、途中の開発工程やテスト工程で、仕様を変更することが難しくなります。
運用部門へのヒアリングや、ビジネス目標の設定をしっかり行えるリソースが自社にある場合に適した開発手法です。
手法2:アジャイル
「アジャイル」(agile)とは、「すばやい」、「機敏な」という意味です。
ウォーターフォールでは、すべての仕様を設計してから開発にとりかかりますが、アジャイルでは最初にすべての仕様を決めず、大体の方向性だけを決めて開発を進めます。
またシステム全体を、機能ごとに幾つかの単位に分割して開発します。このため、仕様変更や不具合など、不測の事態にも素早く対応でき、全体への影響も少なく抑えることができます。
また、開発途中で現場のユーザーとコミュニケーションを取りながら進められるので、現場にとって「使える」システムを開発できます。
途中で仕様変更が発生することが想定されるプロジェクトに有効な開発手法です。
ただし、開発途中でシステムの方向性がずれるというリスクがあります。また、全体を幾つかに分割して開発を進めるので、全体の把握やスケジュールの管理が難しいというデメリットがあります。
ウェブサービスやアプリ開発など、ユーザーニーズへの柔軟な対応が求められるプロジェクトに適しています。
手法3:スパイラルモデル
「スパイラル」とは、「spiral」つまり「螺旋」からきています。アジャイルと同じく、システムを幾つかの単位に分けて開発を進めます。
それぞれの単位で要件定義、設計、開発、テスト、そして評価というサイクルを繰り返すことで、システム全体の完成度を螺旋のように上げていくところから、「スパイラル」と呼ばれます。
開発途中での仕様変更にも柔軟に対応できるというメリットは、アジャイルと同様です。
ウォーターフォールのように、各工程の計画性を重視して開発を進めていくので、品質重視の、ある程度大規模なプロジェクトに適しています。
手法4:プロトタイピング
「プロトタイピング」(Prototyping)とは、システム開発の早い段階で、プロトタイプ、つまり試作品を作成する開発手法です。
プロトタイプをシステムのユーザーと一緒にレビューしますので、早いうちに認識のズレが解消できます。
また、ユーザーの生の声を聞けることで、よりよいユーザー体験を実現できます。
ただ、プロトタイプを作成するコストと期間が必要になりますので、それがデメリットになる場合もあるでしょう。
新規事業や新製品開発など、ユーザー体験を重視するプロジェクトに向いています。
手法5:DevOps
「DevOps」は、「デブオプス」と読みます。開発担当者と運用者が連携して開発をする手法です。
「Dev」は「Development」、つまり開発チームを指し、「Ops」は「Operations」、「運用チーム」を指しています。比較的、最近登場した新しい開発手法です。
テストを終えたシステムを開発チームがリリースした後、システムの運用、保守など、システムの面倒をみるのが運用チームです。
開発チームと運用チームの役割は違いますが、システムを通じてビジネスの価値を高めるという目標は同じです。
そのため、DevOpsでは、システム開発の段階から開発チームと運用チームが協力し、緊密に連携していきます。これにより、リリースまでの期間短縮やユーザー満足度の向上、品質の向上など、さまざまなメリットが得られます。
もっと読む: Newwave Solutionsからのプログラミング言語とフレームワークの完全ガイド
3. システム開発に必要なコストとメンバー
システム開発にかかるコストについて、仮にソフトウェアの場合は、大部分が人件費です。システム開発の見積では、人件費は「人月」という単位で計算されます。
「人月」とは、1人のスタッフが1か月稼働する場合の工数です。例えば「10人月」ならば、1人が10か月か、10人が1か月稼働するという意味です。
当然この「人月」も、スタッフの役割やスキルによって、単価が異なります。そのためシステム開発のコストを把握するには、どのようなスタッフがプロジェクトに関わるのかを理解しておく必要があります。
システム開発には、主に次のようなスタッフが関わってきます。
- プロジェクトマネージャー
- システムエンジニア
- プログラマー
4. 2022年オフショア開発でおすすめのシステム開発グローバル会社5社
外注とは「自社以外の企業に開発を依頼すること」、内製とは「自社でシステム開発を進めること」を指します。
システム開発を行うためは、専門的な知識やノウハウが必要となります。自社にシステム開発部門がない場合は、「外注」も選択肢の一つとなるでしょう。
それでは、2022年におけるオフショア開発でおすすめのシステム開発企業をご紹介します。
Newwave Solutions(ニューウェーブ ソリューションズ株式会社)
- 会社所在地:ベトナム(ハノイ)
Newwave Solutionsは、ベトナムにあるソフトウェアアウトソーシングの主導的立場の企業の1つです。最新技術に精通した200人以上のソフトウェアエンジニアを擁して、高品質なソフトウェア製品とサービスを競争力のある価格で提供することができます。Newwave Solutionsのサービスは、ソフトウェア開発、ブロックチェーン、eビジネスなど、IT業界の広い範囲に及んでいます。2011年に設立されたNewwave Solutionsは、世界中の多くの有名ブランドや企業(VinID、CRANE、Microsoftなど)と協業しています。
Newwave Solutionsが提供するシステム開発サービスには、システムメンテナンス、カスタムWeb開発、カスタムモバイルアプリ開発、ブロックチェーン開発などがあります。さらに、最近はClutch&Manifestによる「ベトナムIT企業トップ10」などのIT賞を受賞しています。
Atomic Object
会社所在地: アメリカ(ミシガン州)
Atomic Objectは、20年以上の経験を持つプロフェッショナルなシステム開発会社です。高品質なソフトウェアを構築できるために、急成長しているスタートアップ企業や規模拡大を支援しています。そして、Webサイトやアプリケーションの優れたデザインの作成なども担当しています。Atomic Objectの主なサービスは、システム開発、ウェブサイト開発、モバイルアプリ開発、SaaS型AIソリューションです。しかし、高い評価と長年の経験を持つAtomic Objectのシステム開発の費用は、市場にある他のオフショア開発会社と比較すると、かなり高額になる可能性があります。
STX Next
会社所在地:ポーランド(ポズナン)
ポーランドにあるSTX Nextは、170人以上のPython、React Native、JavaScript、Android、iOS、フルスタックの開発者がいるため、ソフトウェア開発へのアウトソーシングに対応する事ができます。カスタムソフトウェア開発会社であることに加え、STX Nextは製品設計とソフトウェアテストも提供しています。また、エンドツーエンドの開発、チームの拡張、プロジェクトの引き継ぎも行っています。また、スタートアップ企業とも連携し、市場への参入や製品ライフサイクルの拡張を支援しています。STX Nextのサービスは、Python、.NET Core、Javaなど、多くのプログラミング言語に特化しています。
IQVIS
会社所在地:カナダ(ミルピタス)
IQVIS は、シリコンバレーにあるソフトウェア開発会社であり、現代企業、中小企業、スタートアップ企業のための信頼できる技術パートナーです。IQVIS は、カスタマイズされた個別の技術ソリューション、ソフトウェア開発、アプリの近代化、MVP 開発、リエンジニアリングサービスを提供し、コンセプトから現実的に実施できるまで、信頼性が高く、安全で、ユーザー中心の製品を構築しています。
Django Stars
会社所在地:ウクライナ(キーウ)
ヨーロッパの企業であるDjango Starsは、約11年にわたりソフトウェアソリューションを提供しています。Webおよびモバイルアプリの開発、設計、QAを提供しています。また、データサイエンス、データアーキテクチャ、インテリジェントチャットボット、ビッグデータ解析の専門知識も有しています。Django Starsの中核的な強みは、Python開発の専門知識です。Django Starsは、このプログラミング言語を使用してあらゆる製品を作成することを期待しています。
5. システム開発を外注するメリット・デメリット
ここでは、外注と内製それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
外注 | 内製 | |
メリット | ●その分野の専門家に開発を依頼できる ●スケジュール通りに開発を進めやすい ●設備投資をする必要がないケースもある | ●見積もりや契約が必要ないため、スピーディーに開発を進められる ●システムを仕様変更する場合など、臨機応変に対応しやすい ●知見やノウハウを社内に蓄積でき、専門家を社内で育成できる |
デメリット | ●内製に比べ、費用が高くなりやすい ●情報漏洩などセキュリティリスクが高くなる ●知見やノウハウを自社に蓄積できない | ●ノウハウや設備がない場合は、コストがかかる ●計画通りに進まない場合に費用が膨らむ ●開発途中での、エンジニアの退職リスクがある |
外注する場合の費用は、プロジェクトによってさまざまですが、システム開発を「単発」で行うのであれば、外注の方が手間やコストを抑えられる可能性が高いでしょう。
新たにシステム部門を設けたり、エンジニアを雇用したりするためには、多額の投資が必要となるためです。
一方で、「将来、内製化する予定がある」という場合は、外注だと知見やノウハウを蓄積できないことが大きなデメリットとなります。自社の状況や将来の方針などを考慮して、対応方法を検討してみてはいかがでしょうか。
6. システム開発を検討する際の注意点
システム開発を検討する際には、スケジュールやコスト、費用対効果の他にも、いくつか注意しなければならない点があります。
その中でも、リスクマネジメントは特に重要です。
システム開発の期間は長期に渡り、費用も大きくなる場合がありますので、できるだけリスク要因は少なくしておくべきです。
システム開発を検討する際の3つのポイントをご紹介します。
- 要件定義はしっかり詰めておく
- メンバーの実績やスキルを確認する
- コミュニケーションは密に取る
7.まとめ
この記事で、システム開発とそれを効率的に実行する方法について理解を深めるのに役立つことを願っています。もし自分のプロジェクト向けにシステム開発チームを編成したければ、今回ご紹介したシステム開発のオフショア会社5社のいずれかに依頼することを一度検討してみましょうか。これらの企業はこのIT分野で多くの経験と専門知識を持っており、あなたの複雑なプロジェクトも安心して任せられると確信しています。
一方、もし安価でありながら効果的かつ生産的なソリューションをお探しなら、Newwave Solutions株式会社と協業することをおすすめします。
Newwave Solutionsのようなベトナムのオフショア開発会社を雇うことは、この世界的なインフレ時代に正社員にかかるコストを削減したいあらゆる企業にとって、戦略的な選択肢となります。Newwave Solutionsの経験とサービスは、あなたのビジネスに新しいソフトウェアソリューションやツールを適用することで、リソースと時間を節約するのに役立ちます。
それでは、プロジェクトの要件に最も適したものを判断するのはお客様次第です。
あなたのプロジェクトのアウトソーシングの準備はいかがでしょうか? Newwave Solutionsまでお気軽にお問い合わせください!
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